kyoko

犬部!のkyokoのレビュー・感想・評価

犬部!(2021年製作の映画)
3.7
某ドキュメンタリー番組で知った獣医師・太田快作先生(この映画にもカメオ出演してた)が在学中に作った、北里大学サークル「犬部」がモデル。殺処分される犬猫の保護活動を行い、さらには殺処分される犬を払い下げての外科実習の廃止を実現させている。
「一殺多生」という大義名分で諭そうとする教授に対して、自分はひとつも殺したくはないのだと言いきる主人公の言葉を「青いな」と思ってしまった自分が恥ずかしい。

サークルを立ち上げるまでをモノローグで片づける感じがまるでテレビドラマみたいな軽さだったり、全体的に音楽の使い方が微妙だったり、学生時代と現代の見分けがつかなかったりと、引っ掛かりはいろいろあったけど、救っても救っても救いきれない現実に直面しながらも、あきらめずに続けることの意味とは何かを、真剣に伝えようとする真面目な気持ちが伝わる作品。
なによりわんこたちが本当にかわいい。花子ちゃんが本人(犬)そっくりで驚いた。
kyoko

kyoko