ピッツア橋本

真夏の夜のジャズ 4Kのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
4.2
"ジャズはオシャレなものじゃない"

港町で開催されたジャズフェスティバルの1日を追ったドキュメンタリー映画。というか99%ライブ映画。

ジャズに疎い自分でもチャックベリーとかルイアームストロングなど超大物が出てきてテンション上がる。
特にルイアームストロングの『聖者の行進』はもはや原型をとどめていないクセと自由と熱狂が詰め込まれていた。

曲間のMCとも自由歌詞とも付かないフレーズが全部心地良い皮肉で、それにドッと湧く会場。

ジャズを聞きます、って聴くとお洒落な趣味って感じだけど、本場で楽しむ人々を見るとむしろ真逆。
すごくラフな感じで、生活の一部として楽しんでいるんだなあと分かる。

因みに邦題からだと夜通しのクラブコンサートの印象だけど、実際は昼間の野外コンサートも映した、ジャズコンサートの1日を追った作品である。

映画の頭とケツに出て来る、ジープにぎゅうぎゅうでバンドが乗りながら演奏してる姿に古き良き夢を感じた。明らかに定員オーバー、積載オーバーである笑

敷居高そうでいて、むしろ何も考えずに聴く映画でした。
ピッツア橋本

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