ひろぽん

劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空(そら)の花束 シェイミのひろぽんのレビュー・感想・評価

2.9
劇場版『ポケットモンスター』シリーズ11作目

「神々の戦い」3部作の2作目で、前作で登場したディアルガが関係してくる。

前作のディアルガとパルキアの戦いによって時空がゆがみ、現実世界と表裏一体となっている反転世界に異変が生じはじめる。反転世界に棲むギラティナの怒りを買い、現実世界に危機が訪れる。旅を続けるサトシたちは、かんしゃポケモンのシェイミと出会い、シェイミに導かれ、グラシデアの花畑を探す旅に出る。そんなシェイミの前に、ギラティナとギラティナの力を利用しようと企む謎の青年・ゼロが現われ、世界の破滅から救えるかという物語。


花付きの草むらとハリネズミをかけ合わせたようなモチーフのかんしゃポケモン・シェイミと、反転世界に棲むギラティナを中心に物語が展開されていく。

ランドフォルムのシェイミの性格が、自己中心的で自分のせいで問題が起きても他人のせいにし、全く反省のかけらも責任感もない上に生意気な口調の恩着せがましい性格だからイライラする。それと対比されるように、スカイフォルムはお調子者だが諦めない正義感溢れる心を持ち合わせているから頼もしい。フォルムチェンジするだけで性格が変わるツンデレキャラのギャップを楽しむ分にはいいのかも。

感謝人間タケシがジョーイさんにアプローチするシーンは面白すぎて笑った!1番お気に入りのシーン。今作ではタケシの置いてけぼりの疎外感が半端なくて可哀想だったな。

反転世界を研究するムゲンや、しぶといド陰キャ拗らせ悪役のゼロには全く魅力を感じなかった。反転世界もあまり美しさを感じない。もっと不思議なくらい幻想的な歪みをしてたら良かったのかもな。

幻のポケモンは毎度デザインが可愛い。今作は何回観ても特に印象に残るようなストーリーじゃないのが残念。

サトシ、ヒカリ、タケシが家族に綺麗なグラシデアの花束を送るエンディングはとても素敵だった。
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