このレビューはネタバレを含みます
※あくまでDCEU最後の映画でなければ、多少の粗はありつつも、まぁまぁおもしろかったと言えたと思う。たぶん☆3.7くらい。先にいいところを挙げるとすると、タイムリープものにありがちだが、結果として変えられず受け入れる、というラストの展開が美しく良かった。キャスト陣のアクション・演技はよかった。普通の映画なら大満足だ。
【お祭り映画じゃない】
ジャスティス・リーグスナイダーズカットが二次創作なら、公式のDCEUのグランドフィナーレがこの一作になる…………という期待からしたらあまりにも不出来で、今見せられたのは何だったのか？と愕然とする。なんですか、あのビーストウォーズメタルスみたいなCGは？わざとやってんの？あのCＲスピードフォース？？
何より『DCEUの大団円のつもりで見に行った俺たちが悪かった！普通に映画としてはまあまあだったよ！』なんて死んでも言いたくなかった。
こういう、手の行き届いてないストーリーのシリアス映画を作るくらいなら、もっとさぁ〜〜DCEUのキャスト陣が大暴れして、マルチバースという言い訳であらゆる時代、あらゆる媒体のキャストがお祭り馬鹿騒ぎやってラスボス倒してどっかーんで良かったなぁ…………と思ってしまう。
キートンバットマンのピンチにベンアフバットマンがバットモービルで助けに来て、スーパーガールとニコラススーパーマンの二人でゾッド将軍をぶっ飛ばして…………ワンダーウーマンとアクアマンが…………………
そういう脳からっぽシーンも入れてくれればなぁと思ってしまう。
実際にはニコラススーパーマンは戦いもしないし、見てるだけだし、なんかCGだし、キートンバットマンは地味に死ぬし、カジェガールはマジでパワー不足感が強くて最後のバトルパッとしないし、ダークフラッシュは最後まで全然出てこないし、伏線やその悲しい正体（バレバレだけど）に対して感動ないし、ベンアフバットマンはホントに最初しか出番ないし、ジャスティス・リーグはマルチバース超えて助けに来ないし………あの世界のチームではゾッド将軍には勝てないとか言うカスみたいな結論出てくるのちょっと萎える
いいじゃんもっとめちゃめちゃにお祭り映画してくれ 盛り上げてくれよ 誰がキートン版のバットマンが地味に息絶えるシーン入れてくれって頼んだんだよ
【キャストのチョイス、アクション◎】
キートンバットマンの良さや、カジェのスーパーガールはだいぶ良かった。
あのかっこよさと空気感で二億点はある、カジェとベンアフ絡ませたかったなぁ〜〜〜。
ただ、そのキャストの良さも消し飛ばすようなヒーローの立て方の問題が感じられる。
やっぱりドクター・ストレンジMOMでも感じたヒーローが無惨に死ぬ敗北するシーンに個人的に納得がいかないのかもしれない。
私自身がキャラ立てたヒーローが成し遂げること無く命を落とし、その死を弄ばれるのが嫌いなんだと思う。
【頬のコケたベン・アフレック】
出演の問題をマルチバースにこじつけているようにしか見えないストーリーは伏線や盛り上げ方があまりにイマイチ。ラストに向けて爽快感が減っていくのなんとかならんか？スピードフォースとかいう悲劇しか呼ばない力もう少しなんとかならんか？？
そして最後にトマト缶の位置直すのとか『おまえ！！！ホントに何も学んでねぇな！！！！！歴史を！！！！都合好く変えるんじゃねぇ！！！カス！！！！！』って大声出しそうになった、なんでバリーこんなバカなの？？嫌いになりそう
