あっさりゆで卵

映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

3.5
『賭ケグルイ』劇場版第2弾!
今作は、ロシアンルーレットという事で、金だけではなく命も賭けるという、今までになく重い内容に。
とはいえ、英勉監督のフレッシュさによりウエットになりすぎない作りになってます。

悪役の視鬼神真玄役の藤井流星もハマってたなあ。あからさまに『ダークナイト』のジョーカーを意識した役作りでした。キャラそのものジョーカー意識してると思いますが。

『ダークナイト』のジョーカー同様、こちらの倫理観を問うような手を使う視鬼神なのですが、ギャンブルでそれをやるので、ただのギャンブル弱いから卑怯な手を使ってる奴にしか見えず、小物臭が消えないんですよね。

それが後半加速する。

最終戦のロシアンルーレット、我らが会長が遂にギャンブル参戦は熱いし、何故彼女が会長なのか、ある行動を観た時に納得してしまい、そこら辺の描写は凄い良かったです。

ですが、ことギャンブルに関して、ネタバラシが早すぎた為に命を賭けるというスリルはなくなり、夢子側のトリックもあっさりしたもので、そこは残念。というかギャンブルになってるこれ?と思いながら観てました。
視鬼神も最強の敵はどこへやら、結局印象通りの小物だったと。もっと上手く使い用あったろうにと思います。

相変わらずキャスト陣の好演と池田エライザ演じる会長の美しさを観れたので満足です。
なんだかんだ言って好きなシリーズです!