ひろさん

劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族のひろさんのレビュー・感想・評価

4.5
フォロワーさんのレビューで猫が主役の映画(ドキュメンタリーかな?)が存在する事を知り、おっとり刀(がたニャン)で劇場に走りました。

北海道の牧場で人や牛と共に暮らす二つの猫家族。縄張り争いや命にかかわる病気と闘いながら、家族を守るお母さん猫の奮闘に涙がこぼれました。
北海道の夏はとても快適ですが、冬になると木々も凍てつく厳しい寒さです。そんな過酷な環境で、たくさんの命が寄り添って生きている。感動や癒しという言葉では言い表せない感情で、胸がいっぱいになりました。

ミャンマーの湖のほとりで、高床式住居に暮らす人間家族に寄り添って生きる、猫の親子。漁に出る船の舳先に、ちょこんと座って水先案内する姿に胸キュ ンでした。
ミャンマーには雨季と乾季が変わりばんこにやってきます。湖が水で満たされ、人々の暮らしが活気づく季節。水が嫌いなはずの猫が、ここでは親子で水泳教室を開催。これには驚きました。

本作を観るまで写真家の岩合光昭さんの事も、NHKの番組の事も知らなかったのですが、この映画が心の底から猫を愛する人たちによって作られているのが良く分かりました。心が疲れたら、また観たくなる、そんな作品でした。