史実に基づいたドキュメンタリー的な映画だった。
韓国と北朝鮮の関係は、映画の舞台となった時代から３０年経った現在でも変わっていない。元は一つの国だったのに、東西の二つの大国の思惑で南北に引き裂かれ、大戦後７０年以上も一つになる事が出来ず冷戦状態が続いている。
この映画を観て、モガディッシュの脱出は、韓国と北朝鮮が一つの国に戻るチャンスだったのではないかと思う。国同士は敵対していても、極限状態の人と人はお互いの立場を越えて助け合う。小さな衝突が戦争に発展するのなら、その逆の出来事で平和への道が拓ける、そんなことが有っても良いのではないか？この映画を観終わった後に、そんな事を考えた。小さな善い行いがバタフライエフェクトみたいに大きな平和を創る…そんな世界になって欲しいと思う。
