ベべべっち

浄めのベべべっちのレビュー・感想・評価

浄め(2017年製作の映画)
4.0
”男の罪を放置するな”

インディアンムービーウィーク(IMW)2020にて。
映画館で観るインド映画はほとんどが歌って踊るけど、今作はそういうのは無しのシリアスなアクション。
久々な感じで何だか新鮮だった。

インドに蔓延するレイプ問題と、それに対する杜撰な少年法にフォーカスを当てつつ、被害にあった主人公がパニッシャーとして復讐していくアクションも並行して描かれる作品。

インドに訪れたアメリカ人の主人公。
あらすじの通り、最初は銃を入手しようとするが、それだけでも命懸け。
捕まえてレイプするつもりだったのか…と思うとしんどい。

主人公の女性がサスペンスアクションを繰り広げる一方で、2人のインド人ジャーナリストがレイプ事件や少年法に声を上げる姿も描かれる。
20分に1回の割合でレイプ被害が起こっているという説明に衝撃を受けさせられた。

作品全体としては時系列が操作されていて、主人公に何があったのかというのが徐々に明かされていく手法が取られている。
それによって、ただのサスペンスアクションでなく、ミステリーチックにもなっていたので、最後まで目を離せない展開に仕上がっていた。