浄めの作品情報・感想・評価

「浄め」に投稿された感想・評価

どらみ

どらみの感想・評価

3.3
近年大きな社会問題となっている
女性への暴力
性犯罪と少年法の矛盾を
ヒンドゥー教の神話を彷彿とさせる
闘うヒロインを主軸に紡ぐ
実際に首都を走行中のバス内でおこった
集団暴行事件等が描かれる
時系列を飛び越える心象描写が圧巻
女性だけではなく社会全体が
問題意識を持つことが大切
猫

猫の感想・評価

3.8
IMW 作品
時系列がパズルのようになっていて、最後にやっと全体が分かる。
ミステリーのような映画だった。
インドの少年法への抗議と、それを利用した不正の告発。
そして何より女性暴力に対する告発。
フィクションだろうけれど
画は真摯に胸に迫る。少年法がなければどのくらいの罪なのか?
ともあれ
“女”が軽んじられている現実に胸が痛む。日本はここまでではないだろうけれど、被害者の責任も問われてる。
ただ抑えられない“男”の衝動も理解すべきで
女の子を持つ親はそういうものを教えるべきだとも思う。無論、学校教育でも。


映画はなかなか面白かったです。色んな意味で。
ねる

ねるの感想・評価

3.4
中盤まで、人が殺されるのをただ見てるだけなんですけど、最後でおお〜って感じだった。
予習で「インド凶悪犯罪」を見て、だから余計に思う部分があった。
まり吉

まり吉の感想・評価

3.6
歌って踊らないインド映画は、初めてだったかも。

アメリカ人の、主人公と一緒に銃の引き金を引いていた気がする。

躊躇なくそんな気持ちになっていったよね。

ラストのトリックが効いていた。

このレビューはネタバレを含みます

『レイプ、少年法、法の腐敗、社会の旧弊――救いなき暗闇に立ち向かう光、ドゥルガー降臨』

とある監督は社会問題とエンターテイメントは両立しないと発言していたが、自分はそうは思えない。この『浄め』のような作品があるからだ。このテーマならモキュメントにしてストーリーの形式を取らないやり方だってあるし、それでも十分見応えがあっただろう。だがこの作品は映画のエンターテイメントを両立させている。

主人公はアメリカ人の女性フォトジャーナリスト、カーリン。ベンガルールを訪れた彼女は危険を冒して銃を手に入れる。そして彼女のフラッシュバックから、彼女の目的がとあるレイプ事件に関連する復讐だと示唆される。準備を進める中でカーリンがコンタクトを取るのが彼女の知己らしき女性ジャーナリストのディヴィヤだ。

カーリンの復讐劇と並行してディヴィヤとその同僚ジョーティの物語も描かれる。過去のレイプ事件と少年法の問題に強い関心を持つふたりは「プロジェクト・ニルバヤー」という街頭演劇を企画し、世間に問題を提起しようとしている。

更に別件のATM襲撃事件を追う特別犯罪部も加わり、三つの視点を切り替えながら物語は進む。徐々にしか明らかにされない情報と不穏な画面に疑心暗鬼にさせられながら。

カーリンは綿密な計画を立て、アクシャイ、ヴィナイという二人の男を射殺するが、特別犯罪部もATM事件の捜査中にアクシャイとヴィナイに辿り着いていた。ふたりには同級生という共通点があった。

更にカーリンはヒンドゥー至上主義グループと対峙し、傷付きつつも彼らを撃ち倒す。

特別犯罪部の刑事はアクシャイらの母校へ赴き、女教師マンジュラの話から、殺された四人の男(アクシャイ、ヴィナイ、ヒンドゥ至上主義グループの二人)が、かつてこの海辺の町で起きたレイプ事件の犯人であったことを知る。さらに彼らは悪用された少年法と権力からの圧力により、ほんの軽微な罪で逃れていたというのだ。

復讐を遂げたカーリンは犯行に使用した車に告発文を残して去る。

カーリンは「プロジェクト・ニルバヤー」のサイトからジョーティに連絡を取る。ふたりはすぐに意気投合し、プロジェクトにもカーリンは協力するのだが――カーリンはカバンに石を詰め込み入水自殺を図る。


【ここからネタバレ】
水底へ沈みゆく彼女のフラッシュバックの中で物語の真の時系列が提示される!

同時進行のように見えていたジョーティの物語は数年前の出来事である。そしてジョーティこそ、海辺の町のレイプ事件の被害者だったのである。事件のその時カーリンだけが逃げ延びたのだ(ジョーティは死亡)。カーリンの復讐は友の魂の尊厳のための戦いであったのだ。

そして――光に導かれたカーリンは生きることを再び選び、泳ぎ出すのだった。


ラストの時系列のトリックが素晴らしい。題材が題材だ。当然、覚悟して観る。そして当然、殴られる。だが、頬をさすりながら席を立つ準備を始めた時、一番きつい一発を貰う。


作中、ヒンドゥーの神話がカーリンを何度も勇気づけ、導く。“男と神には負けない”アスラ神族の王マヒシャースラを打ち破るため、光の中から生まれたのが戦いの女神ドゥルガーである。カーリンもドゥルガー寺院で決心を固める。カーリンの携えている『バガヴァッド・ギーター』でも、王子クリシュナを導き手クリシュナが「彼らは既に罪により死んでいる。恐れず汝の義務を果たせ」と励ます。カーリンは『キル・ビル』のブライドのようなプロの殺し屋ではない。“人を殺す”ためには背中を押す力が必要なのだ。

復讐は何も生まない? そうかもしれない。どんな理由があっても殺しはいけない? そうかもしれない。『浄め』は一方的な映画かもしれない。でも現実は真逆にずっと一方的なのだ。だから僕はこの「物語」を肯定する。

特別犯罪部はもみ消されていたレイプ事件を再調査して関係者全てを逮捕すると宣言する。だが……。ふと続編を夢想する。友だけでなく虐げられ辱められた全ての女性のために、カーリンがドゥルガーとなり正義をなすのだ。
レク

レクの感想・評価

3.6
ある目的でインドを訪れた米国人女性が、バンガロールで危険を冒して拳銃を入手する。
インドの少年法の刑の軽さと増加傾向にある未成年者のレイプ事件を絡ませ、女性への暴力と性ではなく権力を問題視する力作。

ヒンドゥー教の信仰と制裁、光から生まれたとされるドゥルガー女神の神話と重ね描き、怒りによってその額から生み出された破壊の女神カーリーを想起させる復讐劇。

主人公がアメリカ人という少し変わったインド映画で、アイテム・ナンバーはない社会派サスペンスミステリーながら内包するテーマはインド映画という異質感。
”男の罪を放置するな”

インディアンムービーウィーク(IMW)2020にて。
映画館で観るインド映画はほとんどが歌って踊るけど、今作はそういうのは無しのシリアスなアクション。
久々な感じで何だか新鮮だった。

インドに蔓延するレイプ問題と、それに対する杜撰な少年法にフォーカスを当てつつ、被害にあった主人公がパニッシャーとして復讐していくアクションも並行して描かれる作品。

インドに訪れたアメリカ人の主人公。
あらすじの通り、最初は銃を入手しようとするが、それだけでも命懸け。
捕まえてレイプするつもりだったのか…と思うとしんどい。

主人公の女性がサスペンスアクションを繰り広げる一方で、2人のインド人ジャーナリストがレイプ事件や少年法に声を上げる姿も描かれる。
20分に1回の割合でレイプ被害が起こっているという説明に衝撃を受けさせられた。

作品全体としては時系列が操作されていて、主人公に何があったのかというのが徐々に明かされていく手法が取られている。
それによって、ただのサスペンスアクションでなく、ミステリーチックにもなっていたので、最後まで目を離せない展開に仕上がっていた。
てるる

てるるの感想・評価

3.8
IMW2020の9本目!

南アフリカや韓国と並び、レイプ大国と言われるインド。
20分に1度レイプ事件が起きているという。

根底にはカースト制度や宗教による男尊女卑が根強く残っているなど、様々な問題がある。

インドで銃を買い、怪しい行動を取るアメリカ人女性。
そしてレイプ犯罪、そして少年法による刑罰の甘さを啓発する2人のインド人女性。

この2つの視点で描かれる復讐劇。
徐々に明かされていく過去に憤りを覚えずにはいられない。

復讐は何も産まないとかいう理想論を語る映画よりも、こういう復讐をする映画のほうが好き。

映画の中で劇として描かれるデリーのバス内で起きた集団強姦事件なんて凄惨すぎる。

そしてどんな凄惨な事件でも年齢次第で罪が軽くなるという理不尽さ 。

権力や金にモノを言わせて隠蔽や罪刑を軽くするクズ。

裁判とかでも性犯罪に甘い判決がくだることも多いけど、自分が、もしくは家族が、友人が、恋人がそんな目にあってもそんな理想論言えるのかな。

でもね、これってインドだけじゃなくて日本でだって同じようなことがいくつも起きてる。

綾瀬コンクリ殺人事件、旭川女子中学生暴行事件、帝京大ラグビー部集団強姦事件、早稲田大学スーフリ事件と枚挙に暇がない。
最近でも千葉医大集団強姦事件あったし。

そして権力で揉み消そうとしたと言えば、伊藤詩織さんの事件がありました。

実は大学生の時に、少年法を卒論に選んだけど、上記に挙げたような事件を調べて詳細を知るにつれ衝撃。
これが本当に人間がやることか?

もうエグすぎて半年くらいは食事も喉を通らず、精神的に病んでしまった。

それ以来、日本も性犯罪者や少年犯罪は甘すぎると思ってるし、それこそ死刑だってあっていいと思ってます。

このレビューはネタバレを含みます

友人がレイプされ死んでしまったアメリカ人が復讐の為にレイプに関わった人間を殺していく物語。

少年法改正のメッセージ。
腐敗した権力への痛烈な批判。

これがインドの現実なのであろう。

尊厳という言葉はとても大事な言葉だと思う。

女性の、人間の尊厳を守るために代わっていかなければいけない。

インド映画というえばダンス、歌の娯楽のイメージだが、この映画には娯楽は一切入っていない。

むしろ入れるべきではないだろうし。

少しでもレイプ被害が無くなる事を願う。

インドや世界中の男性がこの映画を見てそのメッセージを受け取るべきだと思う。
も

もの感想・評価

5.0
すごい重いテーマ。どれだけ酷いことをしてもそれをした年齢が未成年であれば軽い罪で済むというのにはまじでわからないし、警察が何もしてくれないから自分でという気持ちはもっとわかる。何で女から産まれてくるのに乱暴なことをしたり下に見ることができるのか本当に理解できない。理由を教えて欲しい。気に入らないから、言うとこを聞かないからって暴力を振るっていい理由にはならないしそれを理解してない男が多すぎる。インドも日本も、どの国も同じで被害者は通報できてないだけで性犯罪の被害者はたくさんいるし本当にやるせない。もっと真剣に性犯罪について考えて欲しい。
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