YellTao

スポンティニアスのYellTaoのレビュー・感想・評価

スポンティニアス(2020年製作の映画)
4.5
泣くほどに尊い"Life"。
「明日死ぬかもしれない」という世界で生き抜くため、もがきながら成長する姿をポップでキュート、時にシニカルに描く。

Tampaが本作のために"ラブ"を"ライフ"に変えてカバーした"Bye Bye Love"を含めて、
MVのように心情を歌詞で代弁させる映画って、大好きーー!

多幸感のThe Hooters"And We Danced"、喪失のWolf Parade"I'll Believe in Anything"、自責のJulien Baker"Even"、贖罪のFrancis and the Lights"May I Have This Dance"、生きていく決意のSufjan Stevens"Fourth of July"。
なんちゅーカタルシス!

Carpe Diem... 悲しみに向き合う時期にも観て欲しい!


ここからはちょこっとネタバレになるかも。
見ても良いな、と思う方だけ進んで下さいね。

⋘ネタバレ注意⋙




パンデミック, 大災害, 銃乱射, 命に関わる病気や事件事故…
爆発(突然降りかかる不幸)に対するサバイバーズギルトやグリーフは破滅に向かわせることもあるけれど、残酷で不可解な世界が必然ならば、
できることは中指を立ててクソったれの運命にケンカを売ることだ。
「We’re all gonna die(誰もがいつかは死ぬ)」と歌う声をバックに「だから今を生きる」という死生観が微笑ましくて逞しい。

なんだか、救われた気分。。
YellTao

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