細かいディテールを見つけるのが嬉しい映画。
誰かの内面を発見してゆくのは楽しいんだよといってくれている。
シオンは純粋超ポジティブな言動と外観だが、存在の根幹には強烈な愛着がある。危険な地獄の妄念に見えかねないほどの。
それを真っ向から受けとめたサトミがカッコいい。
シオンの一途な祈りが拒絶されないで良かった。伝わったことだけでも報われたような救われたような気になる。
内向的なひとが臆せずに外部へ接触するのを肯定=接触されるのを許そうよ。
モテる人を許そう(非モテの怨嗟の目で見ない)、
やらかした人を許そうよ(映画の後半)
という話でもある。
好きなシーンは、トウマが下手な歌を唄いだすところ。