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ザ・スイッチのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
4.2
父親が亡くなった影響で、酒に頼る母に過保護に扱われ、しっかりとした姉に劣等感をいだきながらも、キャスリン・ニュートン演じる主人公の内気な妹ミリーは学園のスクールカーストで最下位にいた。ワナビーな存在である女子学生からはいじめのターゲットとされ気の乗らない学園生活を送る。ある13日の金曜日、近くを徘徊中の連続殺人犯ブッチャーと対面、いわくつきのナイフで刺されてしまう。なんとか一命をとりとめたミリーだったが、ミリーとブッチャーの体が入れ替わっている事に気付く・・・的な物語。

『ゲット・アウト』の制作陣に『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドン監督の最強タッグ。秋元康がお茶の間にアイドル文化を浸透させたように、クリストファー・ランドン監督はお茶の間に部位破損を浸透させている。それくらいポップでヒップな端切れの良い場面展開に「ブッチャー」といういかにも殺人鬼らしい殺人鬼の魂を持つ女子学生がチェーンソー片手に暴れまわる。君の名は?なんて聞いてる暇もない!

そして、それを止めたい女子学生ミリーの魂を持つブッチャー(おっさん)。だが大丈夫、ミリーは一人じゃない。普段からミリーに理解ある友人、黒人の女の子とゲイの男の子2人がいる。だが、ミリーの体はアリクイのようなバカでかいディックを持つおっさん。どうするミリー。

もちろん、今の時代ってこうだよね、というポリコレやLGBTオールクリアと内容も清々しい本作。さらには、いしだ壱成、観月ありさが主演のドラマ『放課後』 でもそうだったように、体が入れ替わったらまず確認するのがゴールデンボールという世界共通ルールもしっかり守られている。
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