Azmin

恋人はアンバーのAzminのレビュー・感想・評価

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
3.8
あまり知られていないけどなかなかの名作「ぼくたちのチーム」
ここで主演したフィン・オシェイくんの新作が、またもやゲイをテーマにした内容とは。

今回は自分がゲイだと言うことをひた隠しにするエディ。
自分の気持ちや本能に逆らい、建て前だけで行動するなんて、ホントに見ていてしんどいです。
好きでもない女子と無理にキスするとか、気持ち悪ー。
そのくせ自分の部屋ではペ〇スの絵をそこら中に描いているという。

そこへレズビアンを自認するアンバーが、まるでエディをお母さんのように大きな心で包み込んでくれる。
この2人、表面上恋人のふりをするのですが、ゲイに対しての姿勢が対照的だから何をやっても上手くいくはずがない。

それでも夜の街に繰り出し、自分の求める世界があることを知った2人。密かな大人への冒険がわくわくしたなぁ。
最近は世界的にLGBTに対しての理解がある程度進んできたと感じるけど、この話は1990年代半ばなのでその頃はまだ大っぴらには出来なかったと思う。
なので、隠そうとするエディの方が普通なのかも。

アンバーは自分に正直に生きる強い女性。エディにもっと自由に生きて欲しいと願っている。
ラストは心にジーンときました。
こんな理解者がいたら、エディもこれからはもっと胸を張って?自分らしく成長出来るんだろうな〜。

フォロワーさんの開明獣さんが書かれてますが、エディ役のフィンくん。前作ではそうでもなかったけど、今作は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のジョージ・マクフライそっくりだった。
顔はもちろん、しぐさやちょっと情けない雰囲気まで、なんでここまで(≧▽≦)
とにかくそれが気になって……。
でもなかなか上手い若手俳優なので、これから色んな役を観てみたい。

複雑青春ストーリー、家庭内の何気ない会話なんかも良かったし、きっと爽やかな何かを心に残してくれると思います。
Azmin

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