ATSUYA

女は女であるのATSUYAのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
3.9
仕事以外にもやることがあるの

『勝手にしやがれ』の良さが全然わからなかった未熟者です。それ以来、ゴダールとは距離を置いていましたが、今回久しぶりの再会を果たしました。

自分が成長したのか、はたまた本作が分かりやすい映画なのかはわかりませんが、とにかくとっても良い映画でした。

子供が欲しい女と、それを拒む男。
愛しているけど、うまくいかない男女。
そこに1人の男が現れる...

観客を楽しませようと、様々な工夫が凝らされています。ミュージカル調だったり、本を使ったやりとりだったり、惹きつけられるシーンが沢山ありました。遊び心があって、思わずニヤニヤしてしまう感じです。
 
すれ違う男と女。愛しているからこそ、反発しまう2人。男と女は一生分かり合えないのか。
60年前の映画ですが、普遍的な男女のすれ違いが描かれており、今の時代でも通用するというか、全く古臭く感じません。

ゴダールさん、これからもよろしく!

【おまけ】
「Help! The 映画配給会社プロジェクト」に参加しました。(この場合、参加って表現があってるのかわかんないけど)

「Help! The 映画配給会社プロジェクト」とは、新型コロナウイルスの影響で、かつてない難局を迎えたいくつかの独立系の配給会社が、共同で立ち上げたプロジェクトです。(フィルマのトレンドにも挙がっていますね)

それぞれの会社が、自社配給作品を3ヶ月見放題という形で、配信しています。現在は13社、227作品がラインナップに並んでいます。

独立系の配給会社が無くなってしまうのは困りますし、普段あまり見ることのない古い作品に触れられるチャンスと捉え、参加しました。

その中で、まずは、ラインナップの中でも比較的に知っている作品の多かった「ザジフィルムズ」さんを選びました。ゴダール、ヴァルダ、ベルイマンなど、計30作品です。楽しみます。

もし、興味のある方は是非、参加してみて下さい。「アップリンククラウド」のサイトから購入できます。
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