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ノクターンのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ノクターン(2020年製作の映画)
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ブラムハウス案件。何もかも華々しい姉に劣等感を募らせた双子の妹が悪魔に魂を売る。芸術学校を舞台に暗黒面に堕ちたピアニスト…といっても『サスペリア』ほど凝った趣向はなく、まあ昭和の少女漫画っぽい。呪われた悪魔の手引書がおどろおどろしいけど、やることは大舞台を控えたバレリーナのトゥシューズに画鋲!みたいな。双子の意味はあんまりなかった。何せ指導者は若い音楽家に「芸術は犠牲だ」とか脅してくるし、親は双子を全くケアしないでやけに俗っぽいし…妹を追い詰めたのは姉じゃなくてこんな学校と両親のせいだろと。
演奏シーンは完全にダブルだったけど、シドニー・スウィーニーがドロドロ陰気で禍々しいサイコ演技。アニャ・テイラー=ジョイやアマンダ・セイフライド系の少女漫画タッチな顔立ちがぴったり。アートと一体化した最後の姿は、これぞ芸術に殉ずる、ってことか。
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