くう

天外者のくうのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
2.8
三浦春馬主演では最後の公開映画。眼光鋭く、力強く、幕末から明治へ時代の変革期を演じる。

内容はともかく、春馬が目的で観に行く方はぜひED後のテロップまで見て劇場を後にして。とりあえず内容は……近代史に暗い方にとっては厳しめだと思うけれど…。

大河や朝ドラを見ているNHKクラスタの方々にとっては、画面の中に おあささまとか新次郎はんとか大泉洋とか(違…)色々と探す作品となるだろう。橋の上で出会うのはおあささまじゃないとね……懐かしいなーー海援隊

とはいえ、シーンはぶつ切りが多く、映像もNHK大河の方がずっと……あれだ……うん。

立ち合いシーンは見せ場なのかもしれないけれど突然すぎてツッコみどころ満載だし、そういうシーンに押されて肝心の五代友厚の功績は結構なおざり。

近代史に暗い人にとってはよく分からない事象も多そう。反対に近代史に下手に明るい人間にとっては、そんなことでいいのか、って……。

せっかくの時代の変革期なのに、せっかく留学の話も出てるのに、せっかく西郷まで出てるのに……幕末武士の刹那的行動の数々がバッサリ削られて、ただ刀振り回して五代を追っているだけだから心動かされることが無い。

個人的には、薩英戦争で燃える薩摩を敵側の海から見るという映像にはちょっとワクワクした。これだけはきっと映像化されていない(確か、たぶん)
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