死を目前にしたシングルファーザーによる、4歳の息子の新しい親探し。
ジョンは窓の清掃員という設定がとても好きだった。純粋にいい画だなと思えたのもあるけど、窓の外から中を覗いて見える部屋にもいろいろあるのがまたよかった。
だんだんと病状が進行していくジョンが、息子への愛情のゆえに感じる苦しみや焦り、自分自身への憤りが切ない。
里親になろうと手を挙げる家庭も、悪く言えばエゴを持っている。誰が親になるのかという人生に大きな影響を与えることを、良くも悪くも、まるでマッチングアプリのような、人を商品として扱われる市場に似た構造の中で決めなければならなくなるのもまた悲しい。