このレビューはネタバレを含みます
人里から隔絶した浜辺に留まるだけで異常なスピードで肉体が加齢する。そして浜辺からはどうしても逃げられない。藤子不二雄のSF(少し不思議)漫画みたいなノリですが、予告トレイラーが面白かったので久しぶりにシャマラン作品を鑑賞。
加齢作用によって娘の体が刻々とオンナになっていく様は個人的にかなりエロスを感じたのですが、さっきまで幼児だった弟とほとんど赤ちゃんだった他家の娘が思春期の少年少女となり両親が目を離した隙にセックスしちゃってボテ腹を突き出しながら浜辺を歩いてくるシーンでは思わず苦笑しました(笑)
ソリッドシチュエーションサスペンスとしては好きなノリではありましたが、所々「んん⁉️」となるようなご都合主義が炸裂してましたか。
ビーチに入るときは何ともないのに出る時は強烈な目眩がして倒れるとか、お母さんのお腹の腫瘍を十徳ナイフで切開して手術成功したりとか(笑)、姉弟が加齢とともに知能(語彙力)が自然に上がっているとか、昨日の夜(当日の夜明け前❓)からずっといた黒人ラッパーは鼻血出てた位で加齢による影響をあまり感じさせなかったとか。
現地人の友達がくれたメッセージがヒントになってサンゴ礁を抜けて助かるのはサンゴ礁が異常な地磁気を防ぐ神秘的なパワーを発しているということなんですかね⁉️ この辺りよく分からなかった😇
製薬会社があのビーチを管理して持病持ちを誘い込んで新薬の治験観察する……このノリはあれですね「CABIN」ですね。しかし、こんな超自然現象が発生する危険なパワースポットを公的機関が全く関知していないというのも妙な話ですが、この製薬会社は世界的な巨大企業だからきっとこんな事が出来るのでしょう。そうに違いない。
辛くもビーチを脱出した姉弟によってこの非人道的な治験が公にされますが、この手の映画としては珍しく勧善懲悪エンドだったので「ふーん」となりました。個人的には胸糞エンドで終わってる方が好きだったかもしれない。
老いへの恐怖を突きつける内容ではありましたが、離婚寸前だった夫婦がともに加齢作用によって目も耳も衰え、寄り添いながら心穏やかに老衰で死んでしまうシーンは泣けました。ツッコミどころは数あれどなかなか楽しめました。
それと、精神疾患の医者がずっと言ってたジャック・ニコルソンとマーロン・ブランドが共演した映画、気になったので検索しましたら「ミズーリ・ブレイク」という西部劇映画でした。スッキリした😇