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川っぺりムコリッタのdarumaのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
4.0
荻上直子監督×松山ケンイチに惹かれて。荻上監督って「かもめ食堂」とかの方ですよね…?なんか『のほほん』のイメージで観始めたら、めっちゃヘビーでびびった…死生観、です。
冒頭の製作に「朝日新聞」って出た時に気付くべきだった。いや、ちょっと予感はしたんだけど…(「茜色に焼かれる」以来かな?)
でも、いわゆる荻上監督のイメージをちゃんと保ってます。好き。

伊達に松ケンさんが出てないわ…てっきり荻上ワールドを満喫したくて出られたのかと!
いや、間違ってはいないのだけれど…
「ロストケア」観れてないんですが、何となく繋がりが…お仕事選んでる感。

2回目の電話のシーンがもう、涙腺の限界を超えた。
泣きました…

あれが薬師丸ひろ子さんだったんですね!!(驚)
エンドロール見て「どこに出てた!?紫のカーディガンの方じゃないよね??」
思わず調べてしまった…納得。

みんないわくつきというか、印象的すぎる役。
ムロさん…多くを語らないがひしひしと伝わってきた。
満島ひかりさんは「川の底からこんにちは」的な?
(しじみじゃなくて塩辛!でもそれは松ケンさん、笑)
語る内容が衝撃的すぎて。(ここでめっちゃくちゃ目が覚めた)

(まったくの余談だが、ケンイチ&ムロでカタカナコンビ、加えてひかりで漢字じゃないトリオ、笑。あと江口のりこさんも入れるとカルテット!)

途中まで、吉岡秀隆親子は幻なのかと思ってました…(黒服だし。違)
実在してました。

柄本佑さんの役が阿部サダヲさんか…?(観れてないのだけれど。)と一瞬思いましたが、佑さんは佑さん、最高すぎた。
同時期の公開でしたよね?実はレンタルしようか迷ったけどあちらはしなかった…してみればよかったかな?
(ちなみに今日はゲオの準新作100円セールデーです)

緒形直人さんもめっちゃいい役。

松ケンさんの汗とも涙ともつかない感じの(いや絶対涙だけど!)お風呂のシーンもよかったです。

キャストはめちゃめちゃよかったんですが、ストーリー的には冒頭ちょっと眠くて(セリフが少ない、流れが見えない。←これは頭が起きてればちゃんとわかるレベルだけど)、予告にもあったすき焼きのシーン、あのあたりが一番「うわ~これはダメだ…(私には合わない)」と思った。。けれど!そこからの持ち直しが凄かった!!
泣かせに来まくり。
あれぐらいえげつないほうが対比になっていいという事だろうか…(生への執着。ちょっと突っ込んだ内容はコメント欄で)

荻上監督、「彼らが本気で編むときは、」の方だったんですね!
終わった後に予告かな?(調べててだったかな?)見て気づいた。
なるほど…

余談ですが、
最寄りの劇場は荻上監督の「波紋」が来月公開で(全国的には今日5/26公開なんですよね)、「怪物」「渇水」と同日公開なんですが(2文字熟語ばっか並んだ。。しかし凄い組み合わせじゃないですか…?)、密かに波紋を一番楽しみにしています。公開前に本作を観れてよかったです。
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