kyoko

COME & GO カム・アンド・ゴーのkyokoのレビュー・感想・評価

3.7
まだ完成したものを一度も観ていないという演者さんたちと一緒に鑑賞。

国籍も境遇もさまざまな人たちの目線によって場面がめまぐるしく変わるせいで退屈する暇がない。バイトに追われる留学生、金を稼ぎにきた韓国ガールズ、怪しげな沖縄人、AV女優ファン、マレーシアのビジネスマン...etc
台本無しの群像劇は再開発でどんどん綺麗になる大阪梅田を舞台に、外国人と日本人、それぞれの乖離と繋がりを描く。

白骨化した死体と、魚がたゆたうように歩き回る兎丸ちゃんがこの作品のアイコンかな。

北京と台湾のどうでもいいディスカッションがいちばん好き。渡辺真起子と千原せいじの夫婦喧嘩も最高だった。

登場人物の多さは大阪の雑多な雰囲気には合ってるけれど、多すぎて中途半端になってしまった感は否めない。
あと、警察発表でのせいじのセリフね。あれはどう考えてもいらない。あれで一気に白けた。
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