COME & GO カム・アンド・ゴーの作品情報・感想・評価

「COME & GO カム・アンド・ゴー」に投稿された感想・評価

どらみ

どらみの感想・評価

4.3
活気に満ち猥雑な街大阪
かつて私も住んでいたし
親戚は今も住んでいるのだが
今行くと東京よりも街のパワーに負けてしまう感じ…

行き来するアジアの人々が大阪の街で交差する群像劇
夢を求めて来日するも日々の暮らしに疲弊してゆく留学生
観光客もハイソ、ツアー、ネカフェに泊まる貧乏旅行と様々
田舎から出てきて搾取しようと近寄ってくる怪しい輩の誘惑に
翻弄される危なっかしい日本女性も

社会問題を提起しつつリム・カーワイ監督の眼差しは
飄々とユーモアに満ち明るい
笑いながら観終わって
深く自分自身を振り返る

野本組常連長尾卓磨さん、辻凪子ちゃん、森本なぶさん…
個性的で好きな役者さんを見付けて嬉しかった

儚げで危なっかしい田舎から大阪に出てきて
様々な誘惑に翻弄される女性
最初気付かなかったが
最近観たばかりの”きみは、愛せ”の兎丸愛美さん!!
全く違う雰囲気で今回も素晴らしい印象を残した
やん

やんの感想・評価

3.8
2時間半以上で長いけど、飽きなかった。日本人として、時折恥ずかしいなあと思うシーンが多々。やっぱり搾取してるよなあ。特に共生を訴えるデモのシーンが、上部だけな日本人を象徴しているようで。
白骨発見のくだりは、主軸かと思ったけど、要らないかなあとも思ってしまった。多分、大阪の人情下町がなくなったという象徴にしたかったのかもしれないけど、ちょっと中途半端な描き方。
オオサカという小さな国。

ヒットを目的としていない、残るべき作品。
立場が違えば視点も考え方も異なる。
人を思いやる心、真の優しさとは何なのか、人との繋がりとその意味…色々考えさせられる。

混沌とした国の、排他的な一面(というか全面?)。どれだけ時代がすすんでも、人々はあまり変わらない。変わっていくのは世界ばかり。グローバル化は止まらないのに、いつまでも日本は日本のまま。
この映画を少しだけ思想的に感じてしまうのも、日本人の性なんだろうな…。

普段何気なく生活していると見落としてしまいそうな、うんざりする現実に焦点は当てられ、人のエゴに一種の憎悪すら覚えてしまうけれど、作中の登場人物の数人に希望も見える。自分もどうせこんな世の中の一部になるのなら、そんな希望の1つになりたいものです。
Umi

Umiの感想・評価

3.8
みんな自分の物語の主人公だ。当たり前だけど。生きていくってそれだけですごく大変なこと。また時間が経ってから観たい。
Jaya

Jayaの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

梅田界隈での色んな国の人たちの交わらない群像劇。国際都市としての大阪。李康生がバファローズの帽子被って信長書店でAV漁るとか堪らなさすぎました。

とにかく出てくる人が多い。日本、韓国、中国、台湾、ベトナム、ミャンマー、ネパール、マレーシア。これらの人々が矢継ぎ早なカット割りで繋がれていきます。

それぞれの人々にそれぞれの物語。淡々と現実を撮しているようで、なにも特別なことは起こらない。しかし戯画化されたような表現が非現実感を齎し効果的でした。
ただ余りにも多すぎたようにも気がします。久々に映る人に「あ、そういやいたな」と思うことが何度も…。

おそらくアドリブをふんだんに入れた演技指導で、殆どの人がかなりいい味出してました。私はシャオカンとラオファンの酒席がかなり心に刺さりました。富岡の喧嘩も良かったし飯田は全て良かった。

話としては結構皮相的ではあるのですが、これだけの人物たちを上手く繋げていると感じました。
大阪の街、ひいてはこの国を見る新たな視点をいくつも提供してくれるような名作でした。
題材とされているものはいいなあと思ったが、起承転結がない、混乱した
大阪キタで繰り広げられる群像劇。ネットカフェ、性風俗、搾取する大人、ヤクザ、チンピラ、レンタルおやじ。出来事はグロテスクで何も解決しないけれど何故かラスト爽やか。立ち上がり明日を懸命に生きるのだと。
お尻に厳しめなパイプ椅子でしたが2時間半長く感じませんでした。
シロ

シロの感想・評価

3.9
大阪のキタを舞台に、中国・台湾・韓国の観光客、マレーシアのビジネスマン、ネパールの難民、ミャンマー人留学生、ベトナム人技能実習生など、日本にやってきた外国人たちと、彼らと日常を共有する日本人たちの間に起きる出来事を描いた群像劇。

とにかく登場人物が多い、かつシーンも目まぐるしく入れ替わるがとても追いやすく、あっという間の2時間半だった。
ラストに向けてやんわりと登場人物が交差しつつ各々に転機が訪れるが、何も起こらずに終わるところが良かった。
悲しみも怒りも不条理も冷たさも暖かみも全部のせた絵巻物
ヤンヤン以来ほんとに群像劇やりきった!って感じだった
ひる

ひるの感想・評価

4.3
ジェントリフィケーションで何の面白味もなくなってしまったと思っていた梅田だが、その薄っぺらい綺麗さの下にグローバリズムと簡単に片付けてはならないほどの事情を抱えた外国人移民のドラマがあると想像すると、梅田も以前より少しはマシに思えるかも。中国人と台湾人がお風呂体験を共有する場面が良き。あ、でもおじさんレンタルもええ。ああとAV女優ってこんな身近な場所にひょいと現れてくるもんやねんな。
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