ゆき

チャンケ:よそ者のゆきのレビュー・感想・評価

チャンケ:よそ者(2020年製作の映画)
3.9
ルーツ

守られた世界から抜け出すこと。
寡黙な父親と対峙しきれないもやもやを少しだけ恋愛で浄化したり、どうしようもない目の前の壁に阻まれリ。一進一退の日々。
「ファギョ」と呼ばれ華僑と括られることへの憤りや当たり前にある青春への葛藤が実に鮮明だった。
重い空気感で進行してもおかしくないテーマを、少しだけ軽やかに描いていたチャン・チーウェイ監督の長編一作目。タレンツ・トーキョーという育成プロジェクトも初めて知るきっかけになった。
監督自身の経験もあってのテーマであり、キャスティングもより忠実な配役に徹したということ。
あのTシャツを着て歩くのはちょっと強気。笑

×××
台湾人の父と韓国人の母と暮らす高校生。成績は優秀で、静かな彼だが韓国人の学校に馴染めずにいる。ある日父の秘密を知り、家族の確執が少しずつほどけていく。
ゆき

ゆき