Sachika

最後の入浴のSachikaのレビュー・感想・評価

最後の入浴(2020年製作の映画)
3.4
#東京国際映画祭 4本目

修道女として生きる女性と、身寄りを亡くした甥との生活。
愛情の形がじわじわと変化していく様に、叔母の顔つきが変わっていく様子に胸がざわざわした。官能的なシーンは殆どないのに、神に使える身でありながら、徐々に感情や欲を露わにしていく彼女の姿が、何とも艶かしい。

愛情を向ける先、愛情を求める先。
二人の関係はとてもドメスティックでありながら、どこか危うさがある。
美しいと言うよりは、もっとどろっとした愛情。
入浴のシーンは何度かあるけど、最後の入浴と叔母の表情。
それが今後の二人の行く末を表している様で、なんとも言えない気持ちになった。

15歳にしては無邪気で、顔立ちが良く、立派な体な甥。
その身体を洗ってあげたり、おねしょした布団を洗ってあげたりって、ふ、普通なの???ってツッコミはいれたくなる。

#TIFFJP
Sachika

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