すごく好きな179分。制作も製作もよかった。
この世に生を落とされた自分たち。生きるしかない。起きていることを不幸と感じ、そのことの何が不幸かはその人にしかわからない。
色々見て感じた疑問は原作を読んでから探ることにする、映画を見て原作を買ったのは結構久しぶり。というか自分は村上春樹の作品を一つも読んだことがない。
濱口監督の製作陣への対応も感じるし、逆に配給宣伝部門のミニマムさも感じる。この作品はキャスティングが何より素晴らしい。全員素晴らしい。他の作品でハマらなかったものもあるけど、制作Pがあんまだったのかな。ファンタジーとしてはよかったのかもしんない。
村上春樹の原作がどこまで入ってるんだろう。テキストで表現されるのと映像で見せるのは重みが違う、それが話の中の舞台と重なる。
あとは、あの瞳の重圧に耐えられる、負けないで勝とうとしてくるのは岡田将生しかいないな、やっぱり。あの人の瞳ってすごいのよね。
179分ある中の、物語じゃなくて演出の構成が結構面白かったです
原作を読んで追記
カンヌ、脚本賞がなるほどね、となる構成。短編集の原作の繋ぎ方、紡ぎ方。素晴らしい。
