じゃり

ドライブ・マイ・カーのじゃりのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

チェーホフの言葉とともに、盛りだくさんのメッセージ。
掴みどころのないタバコの煙のように、自分の中の名前の付いてない感覚にふわふわと包まれる。あえてそれに名前を付けないようにしながら、ひと駅を歩く帰り道。

最後の韓国は、公演が大成功して、韓国へのツアー公演となったと見た。稽古中の夫婦に代わり、ドライバーがわんこを見てるのだ。

「自分の心にまっすぐ向き合い、深く掘り下げるしかない」
衝動や感情に素直でいると、問題を起こした彼のように生きづらい。
一方でそれに蓋をして無かったことにすることも、俳優として果たしてそれで良いのかと二の足を踏む。

ともかくこの世は生きづらい。
しかし。「私たちは生きて、生きて、いくしかないのよ」

雪の丘の上での演出が気になる。
泣かせず、まさに捉え所のない芝居。
じゃり

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