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ドライブ・マイ・カーのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.7
舞台俳優であり演出家でもある家福悠介に突如訪れた妻の死。稽古場までの長い距離を移動中、車の中で妻が相手役となって吹き込んでくれたテープを使って次の舞台に備える日々。ある日出会った専属ドライバーみさきを通じて己と向き合い過去の答え合わせをする・・的な物語。

とても文学的であり、村上春樹的でり、そして文学的な作品。なかなか想像できず共感できず受け付けられなかった村上春樹作品であったが、今作は映画という形式上、終盤に向かうにつれて徐々に自分の中に溶け落ちていった感覚がある。

喪失感を持つ主人公がゆっくりと自分の立場を理解していく様は、西川美和監督の『永い言い訳』に通じるものがある。
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