ベべべっち

ステージ・マザーのベべべっちのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.2
残されたゲイバー…

なんとなく気になってて、一応公開初日に劇場まで足を運んだ作品。

普通の主婦がゲイバーを立て直す物語。
ほんのりミュージカルっぽい要素もあって観やすかった。
歌が上手い。

物語は主人公の主婦の息子が急死するところから始まる。
疎遠になっていた為に息子がゲイバーを経営していたことを初めて知った上、しかもいきなり店を相続までしてしまう。

店を売り払えという旦那をよそに、経営不振の店を素人ながらに何とかしようと奮闘する姿が描かれる。

男同士の恋愛模様が描かれるLGBTQモノはけっこう観たけど、今作はそういうのではなく、また違った角度から切り込んでいて新鮮だった。

店の再建、悩みを抱えるゲイの従業員との触れ合い、亡くなった息子と今の旦那との向き合い方、そして歌…
90分ちょいなのにめちゃくちゃ詰め込まれていたから、もう少し時間を伸ばしてそれぞれのエピソードを濃くすれば、もっと良い作品になったのではないかと感じた。

ストーリーも良かったけど、ショーでの歌が印象深い。
歌が良いだけで、相変わらずなんだか良い映画を観たなぁと思ってしまう。