斬切りバーニー

くれなずめの斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.5
予告の段階から薄々感づいていたけど、やはり舞台の映画化なんですね!! あの絶妙の間合い、台詞回し、そして応酬と雰囲気ーー。

見終わった後「舞台で見たかったなあ」と強く感じたのが、率直な感想である。きっと舞台の方が何倍も感動しただろうし、それを意識せざるを得ない…そういう映画。一応、演劇畑出身者からすれば、懐かしさを感じた。

小説にしろ漫画にしろ、他媒体を映画化すると、「あえて映画化する意味」について、ファンの間で尽きない議論だ。作者も映画化を見越して制作する訳ではないだろうし、映画が原作を超えるのが難しいのは、その辺にあるのだと思う。

それについての答えに、深い意味などはなく、単純に商業戦略。私は、それで良いと思っている。

小説であろうと漫画であろうと、良いものは良い。強いて言うなら、それを多くの人に知らしめることが意味なのだ。今回、映画化しなければ、私はこの作品を一生知ることはなかっただろうし、映画化という出会いに感謝。

本当なら4月29日より全国ロードショーを予定していたが、毎度お馴染みコロナの影響で公開延期。おかげでゴールデンウィークの密かな目玉イベントが潰され、連休初っ端から奈落に突き落とされた気分を味わった。

おい、こっちは1ヶ月も前から、ウキウキで手帳に公開日をメモって楽しみにしていたんだい。コロナの馬鹿ー!

と、不貞腐れていたら、いつの間にか公開していたらしく、危うく見逃すところだった。え、告知とかあった? こわっ! 気付けて良かった〜。緊急事態宣言とかいいからさ、決められた日にしっかり公開しよう?