肩こり酷いんですか?
そう問いたくなる殺人者の首の動きはさて置き、演技初挑戦とは思えぬセカオワ・Fukaseの狂気に引き摺り込まれた。前々からうっすら怪しんでたけど、この人、内にどえらい闇抱えてんな。なんなら、もうダメだと思って反射的に目を閉じたし、痛いの苦手な人は要注意。
さて、サイコパスの意味をググったら、感情の一部が欠如と出てきました。そこにFukaseを起用する監督の博打が、もう絶対的に面白い。見抜いてたんかな。大正解だったけど。真贋パネー。
そして、近年には珍しいオリジナル脚本。邦画には似つかわしくないグロ描写。この映画、だいぶ攻めてやがる。
もはや監督がサイコなのではと疑うレベルだが、内容は王道を踏襲し分かりやすく、サスペンスの緊迫感を押さえた丁寧な作り。
さらにエンディングで、菅田将暉でもセカオワでもない曲が流れ、胸を撫で下ろした。もし、ここでそれが使われたら、一気に白けただろう。そこも、監督分かってるじゃんってなった。