9.11に関わった人物をどう裁こうとしていたか?
アメリカの民主主義と法の秩序とテロとの
戦いのあり方を描いた事実に基づいた作品。
モーリタニアというアフリカ北部の国に
住む青年が主人公。彼は優秀でヨーロッパに
留学していた。
9.11でテロに関わったとして拘束される。
全く音信不通になってしまった家族が、
アメリカの人権派弁護士に息子の弁護を
依頼する。
黒塗りだらけの供述書に不信感をもつ弁護士。
テロリストを弁護する世間からのバッシング。
また、起訴に持ち込みたい軍側の法律担当者も
証拠がなく、いい加減な書類に不信感をもつ。
果たして、彼は犯人なのか??
どんな捜査が行われていたのか??
近年まれに見る怖さに背筋が凍る。
見ていてつらい。怖い。ホラー。
本当なのかな?と思うくらい。
ただ、テロリストに対してどう立ち向かったら
真実に辿り着くのか、これは難しい。
丁寧に聞いて話してくれるお人好しはいない。
でも、今回はひどい。民主主義、法の秩序という
普遍的な価値観がこれほどまでにたやすく
崩れさるかと思うと怖い。
社会的ドキュメンタリーホラー作品です。
軽い話としては、ジョディーフォスター。
お美しい。収監所に入る前に言われる
言葉は、羊たちの沈黙のオマージュかしら。