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モーリタニアン 黒塗りの記録のshuntaのレビュー・感想・評価

4.5
9.11に関わった人物をどう裁こうとしていたか?
アメリカの民主主義と法の秩序とテロとの
戦いのあり方を描いた事実に基づいた作品。

モーリタニアというアフリカ北部の国に
住む青年が主人公。彼は優秀でヨーロッパに
留学していた。
9.11でテロに関わったとして拘束される。
全く音信不通になってしまった家族が、
アメリカの人権派弁護士に息子の弁護を
依頼する。

黒塗りだらけの供述書に不信感をもつ弁護士。
テロリストを弁護する世間からのバッシング。

また、起訴に持ち込みたい軍側の法律担当者も
証拠がなく、いい加減な書類に不信感をもつ。
果たして、彼は犯人なのか??
どんな捜査が行われていたのか??

近年まれに見る怖さに背筋が凍る。
見ていてつらい。怖い。ホラー。
本当なのかな?と思うくらい。

ただ、テロリストに対してどう立ち向かったら
真実に辿り着くのか、これは難しい。
丁寧に聞いて話してくれるお人好しはいない。

でも、今回はひどい。民主主義、法の秩序という
普遍的な価値観がこれほどまでにたやすく
崩れさるかと思うと怖い。
社会的ドキュメンタリーホラー作品です。

軽い話としては、ジョディーフォスター。
お美しい。収監所に入る前に言われる
言葉は、羊たちの沈黙のオマージュかしら。
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