先を行く彼女と置いてかれる彼の、テンポがかみ合わない二人の物語。
突拍子もない設定でSFファンタジーにも関わらず、手紙や写真、ラジオに親しみと懐かしさを感じる。
見た目通りのわかりやすいキャラクターたちも、謎のヤモリも微笑ましい。
前半あまり魅力的に感じない2人が、後半の彼パートになってがらりと印象が変わる。
彼の暴走ぶりには笑えるし、郵便局で生き生きと働くシャオチーなんてまるで別人のよう。
本当に気持ちが通じ合ったときは言葉なんていらなくて、ああよかったと思えてじんわり染みる作品だった。
きっとまた観る。