ざわさん

アウシュヴィッツ・レポートのざわさんのレビュー・感想・評価

2.0
2021年 62本目

「こういった歴史があったんだよ、こんな勇敢な人がいたんだよ」って知る分には十分。その反面、映画としてはかなり退屈でしんどい。動機や説明が一切無いまま突然始まる脱出計画。画面酔い不可避な、謎のカメラワーク。物語の肝となるはずなのに、これっぽちも感じられない緊張感。はぁ、90分しか無いのに「早く終われ」と何回思ったことか。
まず、誰が主人公なのか知らされない(みんな髪を剃られているから尚更わかりにくい)まま、「アウシュヴィッツ・レポート」を国外に持ち出す計画が始まる。いや、そもそもお前誰?って。さらに変に挿入される、主人公の過去か未来の様子。さらに混乱。
そこからは、助長of助長。ユダヤ人虐殺の描写は少なく、雰囲気で誤魔化してる。会話も少なく、さてこれは何がしたいのか…。真実を伝えるために脱出した主人公チームと、アウシュヴィッツに残った人々が交互に展開するんだけど、なんだかつまらない。これといった盛り上がりが何もなく、「あ、終わった」としか感想が残らなかった。
ざわさん

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