みりお

スペンサー ダイアナの決意のみりおのレビュー・感想・評価

4.1
製作発表当時からずーっと楽しみにしていた本作✨
大大大好きなクリステンがダイアナを演じるなんて、「似合いそう!」と思いつつ、やっぱりかけ離れてて想像つかなかった🙈💦
クリステン自身もオファーが来たとき、監督に向かって「私がダイアナ?あなたはクレイジーなの?」と言ったらしい🤣👍笑

でもいざ映画を観ると、クリステンが本当にダイアナに見えるから不思議👀!
見た目は全く違うのに、所作や話し方、歩き方…本当に似ている✨
クリステンは本作の撮影に臨むにあたって、何百時間ものダイアナの映像を観たそうで、そこから自身に合うダイアナ像を作り上げた女優魂に脱帽でした。

そして作品自体も本当に素晴らしい✨
ドキュメンタリーではないし、史実とも違う。
かなりフィクションが織り交ぜられた作品ではありますが、これまでのダイアナ作品とは全く違うアプローチで、一人の人間として悩むダイアナを、リアルに切り取っていました。
「チャールズ皇太子に愛されたいし、王室に適応していきたい。でもそれは、自分の中の"ダイアナ"を殺してまですべきことなのか…」という、彼女の等身大の葛藤が痛いほど伝わってきて、細い肩を震わせながらうずくまるダイアナを抱きしめたくなったな。
そして、愛人と一緒になりたい国王ヘンリー8世によって、斬首に処されたアン・ブーリンに自身を重ね、心を守る選択をしたダイアナ。
全世界から祝福され、羨まれたあのロイヤルウェディングからたった10年でその決断をするのは、本当に勇気が要ったことだろう。
でも一人の人間として、そして女性として、心を守る選択をできたことは、拍手して讃えてあげたい。
「私はスペンサー」と答えるダイアナの晴れ晴れしい笑顔は、「私は私」と答えられる自信と幸福に満ち溢れていた。

今回は上映後に、英国王室ジャーナリストの多賀幹子さんのトークイベントもあり、即座に映画の解説をしていただけたのが、本当に貴重な体験でした✨
ダイアナが亡くなった当時のイギリスの様子、チャールズ皇太子とカミラの生々しい不道徳な部分、ウィンザー家とスペンサー家の立場、そしてダイアナの功績などなど…映画からは読み取りきれない背景を教えていただいて面白すぎた❣️
やっぱり英国王室は面白すぎて好きすぎる♡
英国王室作品のマラソン、また再開しようかな🎶


【ストーリー】

1991年のクリスマス…ダイアナ(クリステン・スチュワート)はクリスマスを祝うために、王族が集まるエリザベス女王の私邸へ向かう。
チャールズ皇太子との関係は冷え切っており、不倫や離婚がうわさされているにも関わらず、周囲は平静を装っていた。
ダイアナは、外出しても他人からの視線を感じ、自分らしくいられる場所がないことに追い詰められていく。


【キャスト・スタッフ】

*監督:パブロ・ラライン

チリ出身🇨🇱
2005年に初の長編映画『Fuga』を監督🌟
デビュー作からスペインの映画祭でいくつもの賞を受賞し、ララインは国際的な名声を得たそうです✨
2012年には『NO』で第85回アカデミー賞外国語映画賞チリ代表作品となり、なんと本戦ノミネートも果たしています🥰
主な監督作は『ザ・クラブ』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』など。


*ダイアナ:クリステン・スチュワート

『チャーリーズ・エンジェル』でみりぺでぃあ記載済。


*グレゴリー少佐:ティモシー・スポール

『ハリポタ/アズカバンの囚人』でみりぺでぃあ記載済。
まさかのワームテールさんがめちゃいい役😭
あのネズミ顔を封印して、とても雰囲気のあるバトラーを演じきってました✨
もう65歳かぁ〜お年を召したなぁ〜😌🌟


*マギー:サリー・ホーキンス

イングランド出身🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
1998年に王立演劇学校を卒業し、2002年に『人生は、時々晴れ』で映画デビュー🌟
2008年の『ハッピー・ゴー・ラッキー』で第58回ベルリン国際映画祭銀熊賞や第66回ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞している実力派女優さんですね✨
でも意外でビックリだったのですが、サリーは未だオスカー無冠👀
2013年の『ブルージャスミン』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』でも主演女優賞にノミネートされていますが、どちらも受賞は逃しています😣💦
主な出演作は『17歳の肖像』『わたしを離さないで』『パディントン』など。
みりお

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