てるる

ホロコーストの罪人のてるるのレビュー・感想・評価

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)
4.0
実話を基にした作品。

ノルウェーに亡命していたユダヤ人家族のブラウデ家。
しかしノルウェーにもナチスの手が伸びてきて…。

今までノルウェーでもユダヤ人狩りが行われていたことを知らなかった。
しかもそれがノルウェー人の手で行われていたなんて。

この話はノルウェー人の間でもあまり知られてないそうで、それをノルウェー人監督の手で映画化した意義は大きい。

しかし1度亡命していながら、ナチスが迫っているのにスウェーデンに逃げなかったのは何故なんだろう。

ノルウェーという国を信じていたのか、それとも逃げることに疲れていたのか。

ボクシングマニアなサイコパスの変わり身が怖ぇよ…二重人格か?
あの管財人腹立つ!

あの運転手やお母さんのサラの機転に涙。
ロッドの隣人のお母さん頭がキレる。
助かるか助からないか、少しの躊躇が運命を分ける。

ラストのテロップで、その後の知りたいことはすべて説明してくれるんだけど、良かったこともあれば腸が煮えくり返るような内容もあり。

元には戻れなかったのは、やはり助けられなかったからなんだろうか。
切なすぎる…。

ここ最近ナチス関連の映画がふえているけど、これは観て良かった。
てるる

てるる