幽斎

エクソシズム・ライジングの幽斎のレビュー・感想・評価

エクソシズム・ライジング(2016年製作の映画)
1.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第64界。原題「Forsaken」見捨てられた者。いや、タイトルもだけど映画自体、お前もな(笑)。AmazonPrimeで0円鑑賞。

アマプラ謎映画仲間が2023年に観た映画で一番酷いと最大限に酷評した本作。年を跨いで遅ればせながら参戦したが、聞きしに勝るとは此の事。スカベンジャーは武士の情けで3.0が基準だが、幽斎的2023ワーストムービー、スカベンジャーでも最低で賞「ファインダーズ・キーパーズ 殺したもの勝ち」以来の1.0をお見舞いしたい。注意点は壮絶に画面が暗く、スマホで見ると何も分らないと思う。まぁ、粗を見せたくない気持ちは分る。

MPA(エンドロールの最後に出るヤツ)アメリカ映画製作者配給者協会未公認のノー・レイテッドで2016年に劇場公開された作品。ロシアの核兵器も顔負けの大型地雷だが、我慢出来るのは前半まで、後半は意識を失ってると思う(笑)。私はEXクリスチャンですが、安易にExorcismのタイトルが増えたが、邦題が殆どでアメリカで悪魔祓いを語るにはバチカンの許可が居る。詳しくはレビュー済「ヴァチカンのエクソシスト」参照。

Filmarksあらすじを続けると、悪魔を妻に憑依させたら脳腫瘍は綺麗に消えた。ソリャMPAに審査は出せない、宗教界だけでなく医学界まで喧嘩を売るトンデモ設定は、悪魔に魂を売って力を失ったポールの過去が暴かれ、娘の真実に辿り着く。結末の解釈は悪魔の依り代にされた娘を、自らの命で救い出す。真面目に考察すると、ポールの死んだタイミングと、エリザベスの辻褄が合わない。ミステリー専門の私でもお手上げのスクリプトの粗さでカオスな雰囲気。エンドロールまで見た人は悟りを開いたと言える。

ジャケ写のブリッジが唯一の見所で「もっと仕事、いや監督を選べよ」ハローワークよりビズリーチを紹介したく為る。無名なので苦労したが(笑)、Shell Stachowiczと言う女優さんでプロのポールダンサーらしく、見事な逆エビ反りを魅せてくれる。因みに友人がビズリーチに登録しても、職務経歴書の不足でスカウトが来ない。ヘッドハンターのスカウトも多過ぎるので注意してね。何の話でしたっけ?、あぁクソ映画の続きでしたね。

諸悪の根源は皆さまお気付きの通りTristan Price監督。Filmarksの点数で本作が1.6、エイリアン:ファイナルカウントダウンが1.5、エルフ 悪魔の人形も1.5、オメガ:バトル・エイリアンは1.6、エクソシスト・キルズは2.0だが、Danny TrejoとEric Robertsが出演してるのでお情け。監督の特徴は支離滅裂なストーリーライン、複雑に入り組んだプロット「誰が観るんだクソ」思って調べると、俳優が挙って売名行為で映画に出資する完全家内産業。実はクソ監督は地下映画の大御所で、好事家で話題に成った「食人雪男」プロデュース。監督に才能が無いと言うより、クソ映画なら本領が発揮できる。地下映画で長らく活躍するサバイバルの極意は、案外監督の人柄の良さかもしれない。

エクソシズムライジング、略してクソ(笑)、クソの数を数えると、暇潰しに為るかも。
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