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カラーパープルのukiのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.2
はぁ、、良かった。。
とても良かった。
こんな名作今までよく知らずに
映画好きと言えたなってくらい
めちゃくちゃハマった。
スピルバーグ版?を観てないので
感想は、シンプルにこの物語への感情です。

当時の黒人の社会的な背景はあれど、
男尊女卑の考えは日本でもごく最近まであり、
このご時世表面では無くなってきたとて
まだまだ根深いものがあると思う、、。
私も実際"女性として産まれただけで"
と思う事も無くはない。
時代、人種、文化、差別、、
劇中のキャラクターとはいろいろと異なるし、
あんなに過酷な人生に私の人生を重ねるのは
おこがましいけれど、
自分のことのように思える部分がたくさんあった。

目を背けたくなるような人生を歩みながら
様々な出会いと出来事によって
自分という愛すべき存在を
見つける事ができたセリー。
「私は生きている!」
このフレーズだけでも全人類が享受できる
エネルギーであり、とても力強く響いた。
と同時に、
こうやって大声で自分の存在を叫べなかった
セリーの過去を思うと胸が痛くなった。
神は、自分の心の中に、
いつも1番身近なところにいた。
無宗教の身からしたら、
それは神では無くあなた自身だよ、と
教えてあげたくなった。

「自分は幸せ、ありのままの自分を愛する事ができたから」
私も、こう言える人生にしたい。

もちろんやけど歌もダンスも完璧。
冒頭の曲の迫力に一気に期待値爆上がり。
めちゃくちゃエネルギッシュ。
ラテン系の人たちの歌踊りって
歌詞や歌声だけしゃなく、
全身全霊で伝わるものがある気がする。

出てくる男性達が後半までなかなか
哀れなるものたちばかりだった。
最後はお父さんの改心があっさりで
ちょっと、、セリーもそんな簡単に許すの⁈
ってなったけど😅
まぁそこは宗教的なこともあるのかな。

スピルバーグ版も舞台も知らなかったし
あまり期待せずに観に行ったけど
最後のI'm hereで滝涙でした。
久しぶりに映画館で号泣した、、、。
ありがとう、セリー。

TOHOで観たけど、
公開1週間も経ってないのに
1番小さいスクリーンで上映してたのが
解せないかった。
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