Mountain

ある用務員のMountainのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
3.0
殺し屋さーん!!学校集合!!

高校の用務員として勤務する主人公。
実はヤクザの娘の用心棒。
組織の内部抗争に巻き込まれた主人公は、学校を舞台に殺し屋達と死闘を繰り広げる!!

はい。いわゆる"舐めてた相手が実は殺人マシンでした系"の作品です。

「ハングマンズ・ノット」から気になっていた阪元裕吾監督。
ここ数年、ベビわるシリーズがヒットして知名度もUPしましたよね〜。
まぁ、言ってみれば「ベイビーわるきゅーれ」は「ある用務員」からのスピンオフ的な作品。

女子高生殺し屋コンビの役名は違いますし、お話に繋がりはありませんが、別の世界線を生きる「ベビわる」の2人を垣間見るような感じw

ヤクザの娘を狙って、様々な殺し屋達が学校に招集され、血みどろのバトルが繰り広げられる…。

「ハングマンズ〜」や「国岡」にも共通していますが、イカれた奴らが集結してとにかく殺し合いを繰り広げるこの感じって…
阪元監督は「スモーキン・エース」がやりたいんだろうなぁ〜、きっと。
スモーキン・エース面白いよね〜。
殺し屋が鉢合わせて死闘を繰り広げるあの感じ、好きだわ。

今回は、阪元作品常連の役者さんだけではなく、チラホラ有名な方もいました。
ちょい役だけど重要な役柄でもあった名バイプレイヤー野間口さん。
大人しいイメージの前野朋哉さんですが、サイコな殺し屋キャラを嬉々として演じていてそのギャップにやられましたw
そういや、ラッパーとして有名な般若さんも序盤に出てましたね…。

そして、明らかに以前に比べて画質が良いw
映像のクオリティが格段に上がっていました。

アクションシーンも以前とは比べ物にならないくらい洗練されており、それなりに見応えもありました。

しかし、阪元監督の過去作に見られた勢いや悪ノリのような展開、荒削りな部分が良くも悪くも丸くなり、無難な邦画アクションになってしまった気がします。

とは言っても、渡辺哲扮する殺し屋ジジイや、ベビわるの2人など、クセ強な面白キャラは出てきますけどねw

総評としましては…
まぁ、そこそこ面白かったけど、阪元監督も優等生になっちまったなぁw
そんな風に思っちゃう映画でした。


よし、遅ればせながら「ベビわる」シリーズも観てみるかぁ…。
Mountain

Mountain