純白の百合が血に染まる時…
舞台は大正時代の東京。
かつて、諜報組織"幣原機関"の暗殺者として育て上げられた百合は、陸軍資金の鍵を握る少年と出会い、命を助けたことをキッカケに巨大な陰謀に巻き込まれていく…！
〜多少ネタバレあるかーも〜
世間では評判悪いですよね〜。
みんな、何をそんなに期待してたの？
これは、あくまでも"行定勲監督の"アクション活劇として楽しむべし！！
不満なとこも沢山ありましたが、個人的にはそこそこ楽しめました。
正直、やっぱり日本映画のアクションってこの程度よね…と思っちまう部分もありました。まぁ、観る前からある程度は予想してましたけどね…。
巷での評価が低めなのも分からなくもないです。
まず、アクションシーンは数々あれど、夜だったり、やたら霧がかっていたりと視認性の悪い場面が多過ぎるのはどうなのよ？
演出と言えばそれまでなんだけど、もう少しアクションをしっかり観たいですよね。
良いポイントは、どのシーンを切り取っても絵になるとこかな。一つひとつのカットがクールでスクリーン映えするんですよね〜。ある種、記号的というか…舞台劇を観ているかのような感覚に陥ります。
このような様式美に重きを置いた作りは、アクション映画出身では無い行定監督ならではだったのかもしれません。
ジョー・ライト監督が「ハンナ」を撮った時に感じた印象と近いものがあります。
まぁ、ジョン・ウィックばりの銃撃戦や格闘アクションを求めて観にいくような映画では無いってことですね。
主人公の百合をサポートするシシド・カフカさんと古川琴音さんの役柄がなかなかカッコ良かったですね〜。
特に、古川さんが演じた"琴子"の無邪気さと妖艶さを持ち合わせたキャラクターに魅了されました。
この2人のアクションシーンももっと観たかったな…。
まぁ、不満点を挙げたらキリが無いですが…ストーリー展開が雑だとか、主人公が不死身過ぎるとか言いたいことは沢山あります。
少年に銃の扱い方を教えるシーンを丁寧に描いたくせに、その後1発も撃たないのはワケわからないw
白髪のヒーリング老婆とか、唐突なファンタジー要素も必要だったのか謎。
あ、そもそも明らかに動きづらそうなドレス姿で戦うような映画だったわw
もうこれはロマンなのよ。
リアリティなんて気にしてらんない！！
ただ、クライマックスの2丁拳銃シーンはテンション上がりました！
血で染まった純白ドレスを纏い、満身創痍の百合が2丁拳銃で駆ける姿には、さすがに胸が熱くなりました。
そりゃあ、少年も惚れちゃうわ。
長谷川さんも惚れちゃうわ。
カッコ良すぎるのよ、百合さん。
この映画、ズバ抜けた良さがあるワケじゃ無いんですが、主人公含めその他キャラクターの魅力や画ヂカラで最後まで楽しめました。
最後の最後に暗殺者Xとして"あの人"がカメオ出演。本編でバトルを繰り広げて欲しかったわぁww
