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三姉妹のmakoのレビュー・感想・評価

三姉妹(2020年製作の映画)
3.9
《忌ま忌ましいけど、愛してる。》
◎79点

フィル友さんのレビューで本作を知り映画館にリクエストしたら叶いました✨

同じソウルに暮らしながらも、それぞれに問題を抱え、日々の生活に追われて疎遠になりがちな三姉妹が、久しぶりに年老いた父の誕生日会に集まった。

*長女ヒスク(キム・ソニョン)
・シングルマザー。娘は反抗期。
客のほとんど来ない生花店を営みながら、別れた夫が抱えた借金を今も返済中。

*次女ミヨン(ムン・ソリ)
・夫は大学教授。一男一女の母。
教会活動に熱心で、聖歌隊で指揮を振る。その間に夫は、信者の若い娘と浮気をしている。

*三女ミオク(チャン・ユンジュ)
スランプに陥った、ほぼアル中の劇作家。人の善い食品卸業の夫の後妻。義理の息子とも、当然うまくいっていない。

冒頭のシーン、少女が二人手を繋いで走っている。
これがのちに明かされる。

姉妹でも性格が全然違ってて、時に煩わしいと思いつつも突き放すことはしない。
辛い環境で育ってきた姉妹。
現在はそれぞれ悩みを抱えつつも好転させようと頑張っている。

重めな内容ながらところどころ笑える場面もありました。

三女のミオクがなにかと煩くて、観ていてしんどかった😅
前半まではいまいちノレなかったが、父の誕生日会のシーンから引き込まれた。

三姉妹それぞれの家族問題、女性の生きづらさ、ミソジニーなどが描かれていました。

なんやかんやあっても兄弟(姉妹)ってやっぱりいいなと思いました♪

ムン・ソリが脚本に感銘を受け、次女役で主演するとともに、「娘たちの世代が、暴力や嫌悪の時代を超えて、明るく堂々と笑いながら生きていける社会になるように…」との祈りを込めて共同プロデュースを買って出たそうです。

知ってる俳優は誰もいませんでしたが、三姉妹を演じていた女優陣は錚々たる方々のようですね😅

ヒスク役のキム・ソニョンは、ドラマ「愛の不時着」の北朝鮮の人民班長役を演じていた。
ミヨン役のムン・ソリは、『 オアシス』の体当たり演技が今も語り継がれる名女優。
ミオク役のチャン・ユンジュは、長年トップモデルとして第一線で活躍、2015年『 ベテラン』で映画デビュー。


観客 5人
字幕翻訳: 中西美絵
劇場鑑賞 #100
2022 #112
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