Smoky

楽園の夜のSmokyのレビュー・感想・評価

楽園の夜(2019年製作の映画)
3.5
どん詰まりのヤクザが逃げた南の島で最後の時を迎える滅びの美学…という北野武監督の名作『ソナチネ』へのオマージュ120%の映画。この手の映画のポイントは何を描くか?ではなくどう描くか?済州島の静寂と場末感。とにかく、殴りまくり、刺しまくり、撃ちまくり、血塗れのノワール感。

ありがちな展開にならないよう、アクセントを加える『ヴィンチェンツォ』のチョン・ヨビンの凛とした美しさと、チャ・スンウォンの愛嬌ある凄み。本作で初めて知った、美味しそうな水刺身。『秘密の森』でもそうだったけど、ジャージャー麺って、韓国の権力者が密談の場で唇を真っ黒にしながらズルズル啜ってるイメージがついてしまった(笑)
Smoky

Smoky