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楽園の夜のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

楽園の夜(2019年製作の映画)
3.2
『新しき世界』『V.I.P修羅の獣たち』『The Wich』パク・フンジョン監督のネトフリオリジナル

身内を殺されたヤクザのテグ(オム・テグ)
ボスの後押しもあり報復を済ませた後、彼は済州島に身を隠した
そこで武器密売人の姪・ジョエン(チョン・ヨビン)と出会う
つっけんどんな彼女の態度にムカつきつつ、会話を交わすうち距離が近くなってゆく
一方でボスが彼を売り、対立組織の構成員達が彼を殺しに島へ到着していた

ヤクザ絡みで身内を殺された過去を持つテグとジョエン、どちらも暴力と死が身近な人間で同様な喪失感を持つゆえに絆が生まれるが、そこに安易に恋情を入れない脚本良し
馴れ合わず、対等な、似た者同士

ジョエンの銃の腕前が漫画的かも
でもそこそこ無理は覚えない設定にはなってる
レストランでの銃撃戦、多勢に無勢だが、食事中のふいをつく形で、彼女にアドバンテージを取らせてある、銃の弾倉を捨てる描写を省略しないところもいいと思う

済州島(韓国のハワイ)海、南国の雰囲気、ラストシーンの真っ青に晴れた空と浜辺、波打ち際に立つジョエン、ワイドショット、俯瞰、こめかみに当てる銃口、暗転、銃声

北野武監督『ソナチネ』成分入ってる感じがした(未検証)