肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ジャスト・キッズの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ジャスト・キッズ(2019年製作の映画)
3.3
両親を次々と亡くしてしまった3兄妹の男兄弟だけでぽっちゃり美弟の面倒を見る事になったまだ10代の兄のいずれ崩壊する葛藤と兄弟ならではの絆

いやはやこちらも「MyFFF2021」枠の『フェリチタ』同様、素晴らしい子役の起用で彼ら今後の活躍の為に観て損ないと思わせるような魅力的な少年少女たち。
今作ではマティス約のロン毛de…ぽっちゃりでありながらムチムチにかわいさが溢れる"美少年"と言うべきちぐはぐさを身に着けた少年なので、その溌剌とした演技にはどうしても目で追っちゃう魔力が(笑)

この映画、同フランス映画として『アマンダと僕』を彷彿とさせる"親なき子"の葛藤する生き方を綴ったもの。
あちらは親族の伯父にあたる青年が姪を引き取る話で、こちらは3兄妹のうち長女だけ高飛び離脱して、大人とは言い難き(成人年齢)19歳の少年が弟の面倒を見ようと大人と少年の精神性を行き来して葛藤に揺れるお話です。
視点では兄弟両者を描いてますが、どちかと言うと比重は兄の方で、その構成が返って終盤にズッコケるような力不足な展開になってしまったかな…?という感慨です…
よくある"おフレンチ意識高い"「抽象表現」が足を引っ張っているんですよね…

まずジャック役が「十代」に見えないw ここをもっと"少年っ気"を残すビジュアルだったら視聴者の"同情・応援"を引き出して注目させる事ができかも知れないが、少しヤンキーっぽい見た目なので愛着が湧きにくいんですよね、個人的な偏見かも知れませんがw
それに加えて、終盤の展開は強引かつラストは下手をしたら「?(ほげ」っとなる可能性すらある置いてけぼり感があるので、「3兄妹の絆」をキッチリ描くべきだったんですよね…

タル・ベーラ監督『サタンタンゴ』のように「道」を思わせる、自転車、バイク、競馬場の"疾走感"を意識させるシーンがありました。
そこに"逃避行動"だけでなくその時期を"駆け抜ける"意義を持たせているなら、ジャックはジョッキーは無理でも競馬関係の仕事、マティスは随時カメラを携えていたので、カメラマンの夢に動きだすなどの未来志向の「夢」に意識を移していったら見てるこっちも"応援"視点へと変化していったと思うんですよね…

それにしてもジャックの彼女(気づけばパコパコw※非エロス)、マティスのシンパシーな初恋相手といいみんな美少女は羨ましいw