“美のない人生は虚しい。”
フランス郊外、父の遺産のバラ園を経営する、かつては優秀だった育種家の女性…大手会社の進出もあり倒産寸前で、職業訓練所から派遣された素人3人を格安で雇って再建を試みるドラマ。
うん、頑固なプロの主人公と真逆の3人の紆余曲折の流れは、ある意味王道…って、まさかの勧善懲悪ではないエピソードにはニヤリ。
で、なかなかのアップダウンを見せ、絆を深めて行くあたりは巧みながら…意外に奇跡の見せ方はあっさりだったりして。
そう、あの才能をもっと見たかったけど…ラスト前はなるほどな粋な演出で、やはり花の美しさと香りに包まれる余韻。
なお、キャストでは、名女優のカトリーヌ・フロ…流石の存在感と演技で、作品を支えます。
ラッパーでもあるメラン・オメルタ…いい仕事してましたね。
さらには、ベテランのファッシャー・ブヤメッドに、初見のオリビア・コートがナイスで…マリー・プショーにバンサン・ドゥディエンヌらのサポートも良かった。