Ayax

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのAyaxのレビュー・感想・評価

3.7
スーパー人畜無害。
「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚みたいなPRをしてるけど、1971年の「夢のチョコレート工場」の世界観と矛盾がないように作ったとプロデューサーが言ってるので、ティム・バートン版「チャーリーとチョコレート工場」の雰囲気を期待して観に行くとちょっと思ってたのと違うってなるかも。ミュージカルだし。自分の場合は、正直「チャーリーと〜」の内容もそんなに覚えてないし、「夢のチョコレート工場」も観てないので、これはこれという感じで楽しんだ。何にしろ、ティム・バートン版とは別の世界線の話と思った方が良いと思う。
ティム・バートン監督じゃないからまあ当たり前なんだけど、今作は「パディントン」シリーズの監督なので、映像の雰囲気が完璧にそっち。かわいい絵本のようなほっこり感。特に美術が素晴らしいと思った。
ミュージカルにするなら、これ!という名曲が一曲くらいあってほしかったかなあ。
出てくるチョコレートがどれも素晴らしくかわいく、おいしそうで、食べた時にポキっと鳴る音まで心地よかった。工場ができる前なので、からくりみたいな小さいチョコレート製造マシンみたいなので作ってるのもかわいい。
ティモシー・シャラメにあまり興味がないので、シャラメ版のウォンカについては特に何とも思わず。あれ?サリー・ホーキンスとオリヴィア・コールマンかな?って思ったらそうだった。そんなに大きな役ではなかったので、こういう役もやるんだなと思った。ヒュー・グラント、最近のキャラ面白いのが多くていいね。
いろいろ言ってるけど、トータルで観て良かったと思える映画だった。映画館で観なくても大丈夫な内容だと思う。
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