WOWOW録画鑑賞
【戦争アクション特集・兵士たちの葛藤】
第二次世界大戦中、米陸軍のある偵察小隊の実話に基づく物語。
盛り上がりは少ないが、真面目に作られたB級戦争ドラマの佳作。
戦争アクションを期待すると裏切られます。
原題 『Recon（Peace）』
2019年米作品
監督・脚本 ロバート・デヴィッド・ポート
出演 アレクサンダー・ルドウィグ フランコ・ネロ R・J・フェザーストーンハウ クリス・ブロシュー
サム・キーリー
（WOWOW番組内容より）
第二次世界大戦中のイタリア。
米陸軍兵マーソン（ルドウィグ）は、敵に対して容赦がない軍曹が現地の女性を殺した事態がトラウマに。
彼は軍曹が率いる小隊に所属するが、現地で暮らす老男性アンジェロ（ネロ）を案内役に、彼や小隊の一部とともに、ナチスドイツがいるらしい山中を偵察する任務へ。当初はその任務を重要と思っていなかったマーソンら4人だが、山中の寒さや姿が見えない狙撃兵に狙われる状況と直面していくうち、心境は大きく変わっていき……。
（WOWOW番組解説より）
ニューヨークタイムズ紙が選ぶベストセラーとなった、実話に基づく小説が原作。
第2次世界大戦中、まだナチスドイツもいると考えられたイタリアの最前線。後に米海兵隊武装偵察部隊、通称“RECON”の前身になる米陸軍偵察隊の面々が主要な登場人物。しかしそうした歴史的背景より、戦場の最前線に置かれた若き兵士たちの苦悩をリアルな視点から描いたのが本作の出色の見どころ。戦争という不条理に直面した青年たちの苦悩は、時を超えた共感を誘う。俳優陣ではイタリア出身の国際派F・ネロの渋い存在感も出色。
大きな盛り上がりは少ないが、敵ドイツ軍の動向偵察で山中に入っていく米軍小隊の一部4名と現地イタリアの老人。
敵の狙撃兵で味方が1人また1人と倒れていくのが生々しい。
案内人の老男性アンジェロにイタリアの名優フランコ・ネロ。
彼の出演で物語に深みを与えるところは流石。
上空をかすめて飛ぶ味方戦闘機はチープなCG描写。これなら無くても良い⁇
最初すぐ、偵察小隊が遭遇する”ある事件“で、マーソンたちがトラウマを抱えるところは、実話なんだろうな。
善悪の境目の事態を幾度も経験するうちに、一線を超えてしまったり、目撃したことでトラウマを抱えてしまうことはあったと思う。
こうした兵士の内面を描いた作品でした。
