籠

狼をさがしての籠のレビュー・感想・評価

狼をさがして(2020年製作の映画)
3.8
来週から遠距離通勤が始まるので観る作品を厳選しないといけなかったが、結局年間利用がそんなにないのに今回も会員証の更新をお布施代わりにしてしまい気になる作品を観た。
「きみが死んだあとで」の時代よりも数年後なので私も物心がそれなりについていたのでパニック映画に興味がある時期に実際の事件を臨時ニュース、新聞で知る驚愕していたことは今も鮮明だ。
監督が異国からやってきて釜ヶ崎を経て狼に行き当たり釧路や宮城、長門までに及ぶことで当時の背景の一端を知る機会を得た。過激行動から反省を伴う迄の魂の変遷及び現在までも消息不明な指名手配者の動向はチラッと映った足立正生が、または足立へ向けたカメラが早急に語る契機となるべきではないかと不勉強な私でも感じた。
あちらは長過ぎてこちらは物足りない。長くても面白いのが原一男だと改めて思う。
籠