このレビューはネタバレを含みます
誰だって役割の範疇で生きることはくるしい
"理想の家族ごっこ"になるくらいなら模範的でなくても良いとずっと思っている
子供は、大人の"役割じゃない零れ落ちた人間性の部分"から善悪を学んで成長していく
ネリーが秘密の森(母とのSF世界)の大冒険を経て、娘とお母さんという役割を超えた場所(大親友)に辿り着いたことが奇跡すぎる
それはマリオン(母親)が役割から逃避して感傷に素直に行動した結果を、ネリーが誠実に受け取ったからであり、
"模範的な母親"を無理して演じるよりも、嘘のない人間らしい姿こそが、動物的な本能で"信じられる大人"と感じ取ったのかもしれない
親であっても、何もかもままならない時が来ても良い それでも諦めない、立ち直っていく背中を見せることに教育の全てが含まれている
なろうとしてなれる関係性では無いからこそ、この映画は本当に美しい
(あと音楽が最高過ぎてshowで使いました🥲)