Mariko

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドのMarikoのレビュー・感想・評価

3.7
AIもの、ストーリーとしてはかなりクラシックな展開なんだけど、人間が女性でAIが男性役っていうのはあんまりなかったかも。
その女性アルマの設定が結構うまくて、オマエ嫌なヤツだな〜感が満載なところを、リアリティがあっていいと思うかあまり観たくない(自分を顧みてしまうので)と思うか。そして肝心の、AIを伴侶とすることをどう考えるか、っていうテーマについてはAIが限りなく人間に近い、けどギリギリ人間じゃない、な具合だから考えられることなので、そこが凄い。

で、そのダン・スティーヴンスのAI感!絶妙にヒトじゃない感をちょっとした仕草とか首の傾げ方とかで表すの凄いし、序盤の「それはないでしょ」な行動や発言の数々を「アルゴリズム」で修正していくとどこまで「パーフェクト」になり得るのか、とか考えちゃう。でも何より個人的にはダン・スティーヴンスってこんなにドイツ語話せちゃうんだ!が驚きだったんだけど、そう思ってた矢先にアルマが "Wieso eigentlich der Englishce Akzent?”('そもそもなんでイギリスなまりなのよ')って不満げに言ってて、それに対するトムの答えと彼女の反応含めてめちゃめちゃ笑った。

お定まりの展開なので、終盤はちょっと尻すぼみな感じではあったけど、案外よくできているとも思う。
Mariko

Mariko