DVDのジャケット写真はどの場面のものかなぁと思いながら観ていた。初めから終わることを想定したつきあい方だなぁとは思っていたがやっぱりそうですか。
風俗嬢の方がグッドジョブでした。言葉を介さなくてもまぁことをなせば色々相手のことが分かるらしい。年齢も若く見えると主人公が言っていたが嘘だろう。絶対に見抜かれている。ただ青臭いだけじゃないか。
親友が本当に人間的に素晴らしい男でいい奴であり、将来何者かになるであろう匂いがしていた。
「こんなはずじゃなかった。」がキーワードだろう。でもねぇ、夢ばかり語る若い頃の自分を青臭いといいながらも、未だ夢を失っていない。そして日々不本意ながらも終われる仕事に四苦八苦しながらも取り組む姿が大人であり格好いいと思う。
夢を語っていた自分と今は随分違うけれど、今必死にもがいている人の応援歌のような。
何だかスガシカオの歌であったような無かったような。プロフェッショナルなような。
それにしても、人生の中で花火が打ち上げって静かに消えるようなこの年代を描いた作品が好きだ。
それにしても伊坂幸太郎の作品は色々映像化されているが、なぜ「砂漠」は映画にならないのだろう。あれこそ。