このレビューはネタバレを含みます
悪夢だったらいいのに
現実なのか虚構なのかと考えれば考えるほど頭がおかしくなりそう。
ああだこうだと考えながら見ていたらどんどん次に連れて行かれるので感情が置いてけぼりだった
曲を流してもいないのに音量を下げろと言われることも、水がないことにとにかく焦ることも、そして鍵と荷物がなくなることも。
不幸が重なり、強迫観念に囚われながらどんどん不安に駆られる。
前日に見たファニーゲームが後を引いているのか理不尽なことが続くと目を背けて逃げたくなってしまう
でも簡単に逃げられないのは絶対的存在である母と息子という血のつながり
親子の縁を尊べたならいいけれどわたしは断然煩わしく思ってしまうほう
だからそんな感覚の人がみたらものすごく嫌だったのではないかなと思った
母親の異常な愛(という名の脅迫)が分かりやすく印象的だけど
ボーもまた、愛に溺れていたから
なんでも決められることに違和感もなくその通りにやってきたら自分で判断もできなくていい大人なのに中身はずっと子供のまま。
愛の重さというより共依存の関係。とても危険
今の生活は厳格な母親の元からやっと抜け出せて自分の人生を歩んでいる
…と思っていたのに結局は母にすべて監視されていたわけだし自分の意思なんてどこにもなかったなんて苦しすぎる。
3時間ずっと気が狂いそうだった…